全コンについて

全日本ろう学生懇談会（以下略全コン※１）という団体は、全国の
ろう学生（※２）が集まって、交流をはじめ、学生生活で起こる様々な問題について
話し合っており、ろう学生がより良い学生生活の向上を図るために活動しています。

　ろう学生の現状・・・こんなことで困ったことはありませんか？

「独りぼっち…」
学校内で聴者に囲まれている中、耳が聞こえないということを理解して
もらえず、あるいは理解してもらっても、何を話しているのか分からないという
孤独感、寂しい気持ちを持っている…

「分からない…」
講義保障（ノートテイクや手話通訳などによって、講義をスムーズに受けられること）
というものが分からない、どうやって申請したらいいのか分からない。また他の大学や
ろう学生がどんな生活をしているのか、などの情報が全く入らない…

「困った…」
映画やテレビでの字幕、手話通訳、連絡方法などにおける生活面での不便が多い…
身の回りの問題について相談したいけど、同じ悩みを持つ者がいない…困った。みんなはどうしているのだろう。

それらを話し合うために！あるいは解決するために！

全国のろう学生が、全コン三本柱という共通の目標と個々の夢の実現のために集まり、そこで
多くの仲間たちとのふれあいを通して一人ひとりの力を発揮できる場。

それらを実行していくのがこの全コンです。

※１　全日本ろう学生懇談会は、学生が集う団体です。略して「全コン」と呼ばれています。
※２　全コンでは、「ろう学生」＝聴力レベルは全く問わず、耳が聞こえない高校生、大学生、
　　　専門学生を指しています。

★全コンが目指す３つの目標
　全コンの要ともいわれる３つの目標は、「全コン三本柱」とも言われ、全コン設立から変わらず、私たちろう学生の活動の基となっています。

①
悩みや本音を語れる仲間を見つけることで、ありのままの自分でいられる場を作っていくことを目標としています。

②

自分の夢を実現するための、学ぶ環境がまだ不十分なのが現状です。今自分がいる環境、例えば大学や学校などを改めて見直し、聴く権利や学ぶ権利が保障されるように働きかけていきます。

③
一人ひとりそれぞれが、社会におけるろう者が直面する問題を解決するための力を身につける場であり、社会全体にわたって改革を起こしていくことを目標としています。

これらの目標を実現するために、本会の活動方針を設けています。

★本会の活動目的

仲間作り、学生の掘り起こしを強化することで、ろう学生のつながりを強くして行きます。例えば支部同士で合同企画を行ったり、交流をしたりすることで全コンネットワークを広げていきます。

全コンは各支部の活動によって、成り立つ団体です。その地域性を活かして支部活動を盛り上げていきます。さらに聴者との共生のための企画を積極的に設けていきます。

聴覚障害学生センターとしての機能を果たすとともに、全コンの情報（企画・集いＰＲ、講義保障についてなど）を会員に分かりやすく提供します。
さらに外部にも発信し、情報を共有することで全コンの活動の活発化、及び学生の社会的・精神的・経済的自立を目指します。

※聴覚障害学生センターとは、ろう学生に対する様々な支援を行い、情報提供をしていく役割
　のことを指します。ここでは全コン事務局がその役割を担っています。

★設立から現在に至るまでの過程

1959年に始まり、今年（2009年）で50周年を迎えるろう学生懇談会
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　の歴史を振り返ってみよう！！

1959年～1965年　ろう学生の団体の始まり

1959年　近畿ろう学生懇談会　(結成)
1961年　関東ろう学生懇談会　　（結成）
1964年　近畿ろう高校生懇談会　（結成）

→しかし、会員の増減によって消滅・復活を繰り返していく。

1965年～1986年　ろう学生活動の波乱！！

→門戸解放運動が進み、目標が薄くなり活動の停滞と会員が減少。

1972年　近畿ろう学生懇談会　(休会)→翌年、復会
　　　　　関東ろう学生懇談会　(休会)
1975年　近畿聴覚障害学生懇談会（名称変更）
1981年　「第1回全国聴覚障害学生の集い」　( 初開催！)
1985年　東海聴覚障害学生懇談会　(結成)

1986年～2007年　ろう学生活動の発展！！

1986年　全日本聴覚障害学生懇談会連合（全聴学連）設立

→関東聴覚障害学生懇談会・東海障害学生懇談会・近畿聴覚障害学生
　懇談会の3つの団体から全国レベルでの団体へと成り立った。

1997年　全日本ろう学生懇談会（設立）
→より全国的な組織を求めて北海道・関東・東海・近畿・四国・九州・沖縄に
　ろう学生を対象にした懇談会が設立される。

2000年　中国ろう学生懇談会　(結成)→2003年に休会！
　　　　「冬の集い」　(初開催！)
2002年　北信越ろう学生懇談会　(設立)→2005年に休会！
2003年　北海道ろう学生懇談会　（休会）→2007年に復会！
　　　　　　九州ろう学生懇談会　　（休会）→2005年に復会！
2005年　四国ろう学生懇談会　　（休会）→翌年、復会！
2006年　東北ろう学生懇談会　(設立)
　　　　　「冬の集い」→「全日本ろう学生懇談会会員の集い」に改称　

2007年　全日本ろう学生懇談会　結成10周年記念誌を発行

※参照文献：全日本ろう学生懇談会10周年記念誌、第20回全国ろう学生の集い報告集より引用

※１ 全日本ろう学生懇談会は、学生が集う団体です。略して「全コン」と呼ばれています。 ※２ 全コンでは、「ろう学生」＝聴力レベルは全く問わず、耳が聞こえない高校生、 大学生、 専門学生を指しています。

① 悩みや本音を語れる仲間を見つけることで、ありのままの自分でいられる場を作っていくことを目標としています。

② 自分の夢を実現するための、学ぶ環境がまだ不十分なのが現状です。今自分がいる環境、例えば大学や学校などを改めて見直し、聴く権利や学ぶ権利が保障されるように働きかけていきます。

③ 一人ひとりそれぞれが、社会におけるろう者が直面する問題を解決するための力を身につける場であり、社会全体にわたって改革を起こしていくことを目標としています。

全コンは各支部の活動によって、成り立つ団体です。その地域性を活かして支部活動を盛り上げていきます。さらに聴者との共生のための企画を積極的に設けていきます。

①
悩みや本音を語れる仲間を見つけることで、ありのままの自分でいられる場を作っていくことを目標としています。

②
自分の夢を実現するための、学ぶ環境がまだ不十分なのが現状です。今自分がいる環境、例えば大学や学校などを改めて見直し、聴く権利や学ぶ権利が保障されるように働きかけていきます。

③
一人ひとりそれぞれが、社会におけるろう者が直面する問題を解決するための力を身につける場であり、社会全体にわたって改革を起こしていくことを目標としています。