東北福祉大学






  支援学生:約140  聴覚障害学生:把握数13名(内被テイク9名)

 こちらの大学にも支援室があり、今年で4年目になります。そこでテイクを受けている4年生のY・Sさんと1年生のN・Wさん、テイクを行っている2年生のM・Tさんと同じく2年生のS・Hさんにインタビューを行いました。

  
 
Q情報保障がつくようになったきっかけはなんですか?

N・Wさん「高校の時ノートテイクがあったので、その時存在を知りました。大学でも
     存在を知っており、先生の声が聞こえないため情報保障を付けました。」

Y・Sさん「ぶっちゃけていいますと大学は親が選びました。仙台大学、宮城教育大学
     東北福祉大学はノートテイクがある。という情報を集めてきたのでオープン
     キャンパスに行ってみました。なのできっかけは親の情報ということになり
     ます。」



  Q情報保障制度を実際に利用してみてどう感じましたか? 

N・Wさん「最初のころは情報が多すぎて混乱していました。でも今は慣れてきて整理が
     できるようになり、情報をまとめるのが楽しいと思うようになってきました。

Y・Sさん「最初は嬉しかったです。でも今まで普通校でテイクはなしで勉強していたので
     急にノートテイクがついたことには慣れませんでした。それに加えて私が1年の
     時に支援室が出来たばっかりだったため現在は、改善されましたが当時は技術等
     がまだまだで大変でした。」


 
Q大学に入学する前から情報保障制度があることを知っていましたか?


N・Wさん「高校の時に知りました。親からこの高校はノートテイクがあるから入りなさいと
     言われたので本当はほかに入りたい高校があったのですがそこに入りました。でも
     テイクを受けることは、断りました。そのことについて先生から少しでも受けてみ
     たら?といわれたためミサ(キリスト教の高校のため)の時だけテイクを受けてい
     ました。でもそのことについてなぜテイクを受けないのかと親から怒られたことも
     ありました…
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Y・Sさん「高3の11月前後オープンキャンパスの時に説明を受け知りました。
     詳細を知ったのは入学してからです。」

  Q何か情報保障に対して思うことはありますか?

N・Wさん「テイカーさんがもっと増えてほしいと思います。また、字を丁寧にかく人がいますが
     それよりも早く書くことに集中してほしいと思います」

Y・Sさん「保護者への情報保障の啓蒙など情報保障をもっと広めるべきだと思います。また、
     全国的なネットワークを設けて情報保障の基準を作るなどできればいいなと思います。」


ここからテイカーさんに聞きました。

 Qテイクを始めた理由はなんですか?
M・Tさん「ガイダンスの時に説明を受けたのですが,自分の講義でもせい一杯なのにテイクなん
     て無理だと思っていました。ですが、手話サークルに入っていたのでその関係で2年
     から始めました。」

S・Hさん「水曜日に空きコマがあったため、その時やってみようかなという軽い気持ちで始め
     ました。」

Q実際にテイカーをやってみていかがですか?

M・Tさん「自分が受けている講義以外にも興味がある講義を受けることができ、さまざまな
     分野の講義を受けることができました。また障がいについて現場からの声を聞き、
     自身の生活にも影響がありました。」

S・Hさん「聴覚障がい者の単位取得にかかわる大事な役割を担っていると実感しました。また
     聴覚障がいについて改めて知ることができました。」

 Q情報保障に対して思うことはありますか?

M・Tさん「自分が思っていた以上に情報保障を充実させることはとても難しかったです。私は、
     ノートテイクを通じて情報保障について少しは関わっているがまだまだ社会には、
     周知されていないということも感じました。」

S・Hさん「学校の中にそういった障がい者がいるのであれば必要なことだと思います。」